このように、甘くて形の良いスイカを育てるためには、スイカの実が大きくなる途中でやらなければならない大事な作業があるという、それは、
柳さん「スイカの玉返し」
スイカを回すように45度程転がすことで、形が歪になりにくく、凹みなどもできにくくなる。1週間に1度はこうした玉返しの作業を行う。
さっそく、お手伝いをすることとなったが、この時点で重さが7kg前後のスイカの玉返しは腰にきく。
100mのハウスにおよそ400個。

そして、次のハウスには、日本で柳さんだけがつくる、月形町の名にふさわしいスイカがあった!
柳さん「おつきさまっていうスイカです」
柳さんが最も力を入れている「おつきさまスイカ」。
スイカ特有の縞模様がなく、皮が黒に近い黒皮西瓜と呼ばれる種類。
江戸時代にはスイカは縞模様の無い緑や黒い皮のものが多かったが、戦後、栽培しやすい縞スイカが農家の間で普及し、主流となった。
松岡「縞々が見えないもん。ボウリングの球みたい」
すると松岡が、スイカの横に必ずネギが生えていることに気づいた。
柳さん「スイカの病気よけのためなんです」
ネギの根についている微生物がスイカの病気を防ぐため、スイカの根本には一緒にネギを植えるという。

そして、いよいよ…
柳さん「これから収穫してもらいましょうか」
収穫する時は、大きく2つのランクに分けるという。
中身がびっしり詰まった「秀」と呼ばれるものと、中が割れて空洞が入っている「良」とに分けていく。最高ランクの秀品は、東京都内有名百貨店で1個8,400円。見分ける方法は…
柳さん「叩きながら。高い音は身が詰まっている」
つまり、中身が詰まっている「秀」は、叩くと音が高くて響く。
一方、「良」は、中に空洞があるものは、鈍くて低い音がする。
教わったとおり、叩いて音を聞き分けながら収穫していく。
長瀬「音が全然違うわ」
「秀」はツルを少し残して収穫し、「良」は根元から収穫。
こうすることで、後で判別する時に作業が楽になる。