村松さん「収穫は1月上旬から」
この冬の時期に収穫するのには理由があった。
元々、白玉ねぎは春にならないと収穫出来なかったが、早く市場に出れば出るほど高く売れる事に気づいた篠原地区の農家さんは、早く大きくなった玉ねぎだけを選び、種を採って栽培。
その玉ねぎだけを別の畑に移植し、選抜畑をつくった。
さらに、選抜畑の玉ねぎだけから、ねぎ坊主(ねぎの花)を作って種を集め、早く大きくなる遺伝子を20年かけて残していった。

収穫において、通常、黄玉ねぎは皮が硬いので機械を使って一気に収穫することが出来るが、白玉ねぎは実が柔らかく傷つきやすいため一つずつ、手で収穫しなければならない。
収穫の目安は、MサイズとLサイズで、その差はわずか1cmだが、大きく値段(価値)が変わるという。
先日、ご当地バイトで見た淡路島の名物、黄玉ねぎは一気に大量に収穫し、天日で約2ヶ月間熟成させた後、出荷されていたが、
村松さん「少し乾燥して砂をとって(水々しいうちに)明日出荷」

この日は、出荷する分だけ50本を収穫。
店に並べば1玉150円、出荷も一つ一つ手作業で行う。
鎌を脚の間に挟んで座り、根を切って砂を払い、悪い葉を取っていく。
土と違い、砂は簡単に落ちるが、気をつけなければならないのが、
松岡「力で擦るとすぐ皮が剥ける」
少しでも皮が剥けるとB級品になってしまう。
林さん「(砂の払い方は)子猫を撫でるのような感じ」