新緑進む中、また新しい春を見つけた。
それはピンク色の花。ピンクと言うと真っ先に思い浮かぶのは「桜」だが、もう1つある。タンポポと並んで人気の花「レンゲソウ」。
 今ではあまり見かけなくなったけれど、昔は田植えの前はレンゲの花畑でいっぱいだった。それは、緑肥としてレンゲを撒いていたから。綺麗なうえに、土の肥やしにもなるし、一石二鳥。本当にレンゲソウはすごい。

 そんなレンゲが今年は田んぼでなく、田んぼの土手に生えていて驚いた。去年1本しかなかったレンゲソウが今年は花畑となって帰ってきた。本当に自然というのは不思議。
天からレンゲが降ってきたとしか思えない増え方。それにしてもレンゲの花畑はやっぱり春という感じがする。いいな。
 レンゲソウは田んぼの土手をピンク色に染めあげ、村を鮮やかにしてくれる。そしてレンゲの甘い香りに誘われたのかミツバチ達もやってくる。レンゲソウはミツバチ達にも人気のよう。




 そしてそのさわやかな甘い香りは、私を懐かしい気持ちにさせてくれる。
 学校の帰り道、よく田んぼのレンゲソウを摘んで友達と遊んだ。花輪を作ったり、花びらの蜜を吸ったり。甘くさっぱりした味わいはなんとも言えない旨さ。ミツバチの気持ちが分かる気がする。そして、たまに甘い蜜に当たるとなんだか嬉しい。小学校の時は、そんなたわいもないことがとても楽しかった。

 そんな楽しい気持ちにさせてくれるレンゲソウ。村でもこの3匹を楽しませていた。
「さくら子」「もも子」「うめ吉」。この3匹も甘い蜜の香りに惹かれたのか、レンゲソウのまわりで楽しく遊んでいる。
来年はさらに、田んぼ一面のレンゲソウが広がりますように・・そして、また3匹の仔山羊と一緒に遊べますように。

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