2011年2月6日(日)/30分枠  24:50〜

火 山 屋 桜島ノ噴火ヲ予知セヨ!  

制作=鹿児島読売テレビ

鹿児島県の桜島。観光客を魅了する雄大な姿とは裏腹に、活火山として大量の火山灰を降らし、県民の頭を悩ませる存在でもある。風向き次第では洗濯物が干せない日が何日も続き、農作物への被害も広がるばかりだ。2010年の昭和火口の爆発回数は900回に迫り、過去最も多い数字となった。京都大学防災研究所の井口正人准教授は「火山があって温泉があれば火山国というのは間違い。観測体制、防災体勢がしっかりできて、初めて真の火山国だ」と訴える。死者58人を出した大正大噴火を教訓に、井口氏は30年間に渡って桜島を観測。噴火予知という難テーマに挑んできた。自らを“火山屋”と呼ぶ情熱家は、時速100キロを超す火砕流から身を守るには、噴火予知による避難が不可欠だという。
ナレーター:鈴木省吾
=再放送= 2月13日(日)11:00〜「BS日テレ」/1月16日(日)18:30〜CS「日テレNEWS24」
2011年2月13日(日)/55分枠  24:50〜

夢は刈られて 大潟村・モデル農村の40年  

制作=秋田放送

戦後の食糧不足を補うために、1964年に誕生した秋田県大潟村。琵琶湖に次ぐ国内第2の巨大な湖だった八郎潟を干拓して造ったモデル農村に、全国から580人が希望を胸に入植した。しかし、自由に米を作ることは許されなかった。当時、パン食の普及で米は余り、国は減反を強制。農民は「従わなければ田んぼを取り上げる」と脅された。坂本進一郎さん (69)は40年前から国に従って減反を続けてきたが、米の値段は下がり続け、今も数千万円の借金を抱えている。「国に従うべきだったのか…」坂本さんは、国に反発し、全てを失って村を追われたある農民に思いをはせていた…。農政に翻弄され続けてきた農民たち。秋田放送が40年間撮り続けた村の激動の記録を交え、この国の農業の未来を検証する。
ナレーター:湯浅真由美 
=再放送= 2月20日(日)11:00〜「BS日テレ」/2月20日(日)18:00〜CS「日テレNEWS24」
2011年2月20日(日)/30分枠  24:50〜

山の中のおうちえん あつおさんと14人の子ども達  

制作=山口放送

実家の洋菓子店を経営するかたわら、米や野菜をつくり、自給自足的な暮らしを送る山口県の大下充億さん(42)。自らを「半農半菓」と呼ぶ大下さんが、去年の春、住居もまばらな山あいの古民家を使って、保育施設をオープンした。現在14人が通う「こびとのおうちえん」には、子どもたちの遊びを無限に引き出す田んぼや畑といった自然がある。生活の一部に、当たり前のように小さな虫や動物たちの命がある。スタッフは、子どもたちと気持ちは共有しても、極力干渉はしないように努めている。「自分の気持ちを大切にし、相手の気持ちも大切できるような大人に育ってほしい」という願いからだ。里山で始まった小さな取り組みと、体と心を動かしながら様々な体験を重ねる子どもたちの成長を追った。
ナレーター:中里雅子
=再放送= 2月27日(日)11:00〜「BS日テレ」/2月27日(日)18:30〜CS「日テレNEWS24」
2011年2月27日(日)/30分枠  24:50〜

165歳のルームシェア 「老い」を生きるふたり  

制作=青森放送

青森県の小さな村で5年前、老年の男女二人が共同生活を始めた。工藤陽一さん(82)は妻を癌で亡くし一度は息子夫婦と暮らすが、兼ねてから思い描いていた高齢者同士の共同生活を実現させた。川原キワさん(83)は28歳の時に薬害で聴力を失い、それが原因で離婚。その後、実家で兄の家族と暮らすが、その兄も亡くなり、工藤さんに賛同した。二人は4年にわたり120通の手紙をやり取り。互いを理解し、共同生活に向けたルールも作った。野菜や花を栽培したり趣味の刻字をしたり、それぞれの時間を過ごすが、食事は一緒に取るのが決まりだ。ある日、キワさんが自分で縫った白装束を見せてくれた。工藤さんも遺言状を作り始めた。老いても自分らしく生きようと共同生活を選んだ2人の姿を見つめる。
ナレーター:柳沢真由美
=再放送= 3月6日(日)11:00〜「BS日テレ」/3月6日(日)18:30〜CS「日テレNEWS24」
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