2011年8月7日(日)/55分枠  24:50〜

1819枚のいのち

制作=テレビ金沢

被災地では、もう一度最愛の人の温もりを感じたいと、瓦礫の中から写真を探し出そうとする姿がみられる。今から70年前にも家族の絆を引き裂いた忌まわしい出来事があった。1941年に勃発した太平洋戦争。「僕が戻らなかったら、弟と結婚しなさい…」93歳になる女性は、夫が遺した切ない約束を守って生きてきた。結婚してわずか3か月で夫を戦地に見送った別の女性は言う。「今も気持ちの整理がつかないの…」不条理な運命を背負った彼女たちが、肌身離さず持ち続けてきたものが、最愛の人の写真だ。石川県の遺族会では「戦争の記憶を風化させてはいけない」と、戦没者の遺影や遺品を集めて展示することにした。一枚の写真に込められた戦争の記憶と、遺族が歩んできた現実を見つめ直す。
ナレーター:小山茉美
=再放送= 8月14日(日)11:00〜「BS日テレ」/8月14日(日)18:00〜CS「日テレNEWS24」
2011年8月14日(日)/30分枠  24:50〜

原爆の日のプレーボール 半世紀ぶりに赤ヘルが帰ってくる 

制作=広島テレビ

原爆が投下された8月6日、広島東洋カープはずっと地元での試合を避けてきた。「8月6日、僕たちは毎年遠征で広島にいません。僕には分かりません」カープの主砲、栗原健太選手はブログにこう綴っている。しかしカープは今年、原爆の日に本拠地で巨人戦を戦う。試合開催は実に53年ぶり。ナイターの企画を担当するのは、球団職員の森下雄介さん24歳だ。「静かな夜を過ごしたい」というある被爆者の本音を知った森下さんは、一時中止も考えた。しかし、多くの被爆者の「カープは生きがい」という声に勇気付けられ、被爆者の思いを反映した試合にすることを決意した。半世紀ぶりのナイターにかける若き球団職員と被爆者たちの思いを追った。
ナレーター:鈴木省吾
=再放送= 8月21日(日)11:00〜「BS日テレ」/8月21日(日)18:30〜CS「日テレNEWS24」
2011年8月21日(日)/30分枠  24:50〜

3・11大震災 シリーズ12 天国のママへ 〜届け、いのちの鼓動〜 

制作=宮城テレビ

大津波にのみ込まれた宮城県石巻市。死者・行方不明者は4142人(7/10現在)を数え、県内で最も被害が大きい地域となった。震災の影響で百年の歴史を誇る“石巻川開き祭り”も開催が危ぶまれたが、「こんな時だからこそ、復興の一歩にしたい」と花火の打ち上げを決めた男性がいた。そして、新潟県長岡市から届いた希望の花火。2004年の中越地震をきっかけに打ち上げられたフェニックスだ。石巻の復興を願い“不死鳥”が夜空に舞う。祭りでは、石巻日高見太鼓の演奏が津波の犠牲者を弔う。そこに「天国のママに届くように」と、懸命に太鼓をたたく小学生がいた…。ガレキと化した故郷で、夜空に咲く花火に込められた人々の思いを描く。
ナレーター:杉山裕子
=再放送= 8月28日(日)11:00〜「BS日テレ」/8月28日(日)18:30〜CS「日テレNEWS24」
2011年8月28日(日)/30分枠  24:50〜

3・11大震災 シリーズ13 かまぼこ板の絵 2万枚 〜刻まれた震災と絆〜 

制作=南海放送

小さなかまぼこ板に明るく描かれた「船と海の男」。福島県の男性の作品だ。ところが2ヵ月後、男性が描いたのは「ガレキと原発の絵」。また、岩手在住の女性が描いたのは、目の前に迫る津波だった…。今年も愛媛県西予市にある市立美術館「ギャラリーしろかわ」に、全国から2万3千枚ものかまぼこ板が集まった。17回目となる「全国かまぼこ板の絵展覧会」。被災地から届いたたくさんの絵には、絶望や悲しみを乗り越える「決意」や、震災後に生まれた「絆」が刻まれていた。そして、全国からは被災者を励ますあたたかな絵も…。そして7月。心に傷を負った岩手県の小さな小学校の子供たちを励まそうと、展覧会の会場に招待する計画が持ち上がった。
ナレーター:柳沢真由美
=再放送= 9月4日(日)11:00〜「BS日テレ」/9月4日(日)18:30〜CS「日テレNEWS24」
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