2011年12月4日(日)/30分枠  25:25〜

3・11大震災 シリーズ22 遠き こころの復興 見えない傷を抱えて 

制作=日本テレビ

「死体、死体!」人形を砂に埋めてしまう10才の少年。震災後、箱庭を使った心理療法で、見えない心の傷が露呈した瞬間だ。宮城県の仮設住宅で暮らす女性は息子の心の傷を一日も早く癒したいと願う。だが、津波で家も仕事も失い不安の中、自身の心も折れそうになる。一方、岩手県大船渡市で被災者に寄り添い続ける心のケアの支援チームがある。彼らが直面したのは、津波で夫を失い自分を責め続ける60代の女性と、アルコール依存が危ぶまれる70代の男性…生きる希望を探している高齢者の姿だった。3・11大震災から9か月。「こころの復興」を目指して必死にもがく被災者たちと、支えようとする人たち。その姿から、忘れてはならない被災者の心の問題と長期的な見守りの必要性を伝える。
 
=再放送= 12月11日(日)11:00〜「BS日テレ」/12月11日(日)18:30〜CS「日テレNEWS24」
2011年12月11日(日)/30分枠  26:05〜

3・11大震災 シリーズ23 海 鳴 り 〜 娘よ・・・今どこに 〜 

制作=宮城テレビ

大震災は、かけがえのない家族の命を奪った。宮城県山元町の内装業、大久保三夫さん(59)と恵子さん(54)は、一人娘の真希さん(27)を失った。あの日、自動車学校でアルバイトをしていた真希さんは、津波にのまれて行方不明となった。夫婦は、震災の翌日から捜し続けた。車やバッグ、直筆のメモなどが見つかったが、愛娘の姿はどこにもなかった。「結婚するなら、お父さんみたいな人がいい」と言っていた真希さん。どこに行くにも3人一緒で、友達のような親子だった。「娘がいつ帰ってきてもいいように…」、夜になると真希さんの部屋に明かりがつけられる。宮城県内では、今なお2000人の行方がわからない。おかえり≠言える日が来ることを信じて…娘を待ち続ける夫婦の9ヶ月を追った。
ナレーター:小室 等
=再放送= 12月18日(日)11:00〜「BS日テレ」/12月18日(日)18:30〜CS「日テレNEWS24」
2011年12月18日(日)/30分枠  25:20〜

3・11大震災 シリーズ24 汚された土  俺のお歳暮も賠償してくれるの?

制作=山形放送

「俺のコメ、お歳暮のカタログからはずされたよ…」山形県南陽市の農家、黒澤信彦さん(47)は、そう肩を落とした。東京の百貨店からの通告だった。原発事故、風評被害…そんなものに負けられるか、と黒澤さんは土と玄米を検査機関に送った。土からは微量のセシウムが検出されたが、玄米は「不検出」。山形県の検査でも、調査した全市町村で「不検出」だった。しかし消費者は「数字が出ているのに“不検出”。信用できない」と話す。5年前から香港にコメを輸出、アメリカへの進出も夢見ていた。TPPも「好機」と考えていた。「カタログの損失だけで1300万円…でも負けない。安全性を証明し、コメの信用を取り戻す」“見えない敵”放射能と闘う日々を追いながら、原発問題の側面を浮き彫りにする。
ナレーター:浜田治貴
=再放送= 12月25日(日)11:00〜「BS日テレ」/12月25日(日)18:30〜CS「日テレNEWS24」
2011年12月25日(日)/55分枠  25:50〜

3・11大震災 シリーズ25 聖なる夜と放射線 この子の未来を祈る

制作=日本テレビ、福島中央テレビ、福井放送 *3社 共同制作

原発事故が家族の日常を奪った。降り注いだ放射性物質の不安と恐怖に、家族が揺れている。福島市・渡利地区。家のリビングに柵を設け、1歳半の娘がその柵から出ないように子育てしている家族がいる。そこが家の中で最も線量が低いからだ。親兄弟など、身を寄せて避難できる場所はない。仕事を辞めたら食べてはいけない。自主避難者も多い中、避難したくても出来ない現実に揺れている。一方、小学校6年生の一人娘を、ひとり遠く離れた福井県に避難させた親がいる。少女は過疎と高齢化が進む集落にホームステイし、地元の小学校に通う。介護の仕事をする両親は福島を離れられない。なぜ家族がバラバラに…。中学進学はどうするのか?子供達の未来を守るための選択と決断をカメラは見つめる。
ナレーター:間瀬 凜
=再放送= 1月1日(日)11:00〜「BS日テレ」/1月1日(日)18:00〜CS「日テレNEWS24」
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