2012年2月5日(日)/30分枠  24:50〜

笑いの湯 29世帯の共同風呂 

制作=テレビ金沢

石川県かほく市に、大正時代から続く共同風呂が残っている。29世帯の住民が輪番制で湯を沸かすこの風呂には、集落の話題と笑いが絶えない。「愛犬、マムシに噛まれる事件」や「最長老の年齢詐称疑惑」など、湯船で話題になる些細な話は、私たちが忘れがちな「毎日を楽しく丁寧に生きる」大切さを気づかせてくれる。そんな共同風呂である日、事件が起きた。老朽化したボイラーが故障し、風呂が沸かなくなったのだ。修理には高額な費用がかかる。「共同風呂を潰すか、残すか…」住民は厳しい選択を迫られた。過疎化と高齢化が進む中、90年近く地域の宝を守り続けてきた人たち。その力強く生き抜くすべと、人々の絆が残る集落の暮らしを見つめる。
ナレーター:久米 明
=再放送= 2月12日(日)11:00〜「BS日テレ」/2月12日(日)18:30〜CS「日テレNEWS24」
2012年2月12日(日)/30分枠  24:50〜

3・11大震災 シリーズ28 お母さん、わたし子供が産めるの  〜原発事故と祈り〜

制作=日本テレビ

福島県二本松市で幼稚園を経営する寺の佐々木副住職。園児を守るため除染を続けてきた。粉ミルクへのセシウム混入を見つけたのもこのチームだ。昨夏、園児達の北海道への一時疎開を行った時、ある母親は「娘が、私は子供が産めるんだろうかと言う」と苦しい体験を訴えた。一方、故郷を去った人達もいる。原発から約5キロの所にある大熊町の教会。爆発事故直後から、佐藤牧師を中心に教会員60人余りが、吹雪の福島から山形へと彷徨った。結局、東京都奥多摩町の教会に落ち着くことが出来たが望郷の念断ちがたく、いわき市での教会再建を決めた。人生を狂わされた人々の姿を通し、この事態を宗教者達がどの様にとらえ、行動したのかを探る。
ナレーター:永井一郎
=再放送= 2月19日(日)11:00〜「BS日テレ」/2月19日(日)18:30〜CS「日テレNEWS24」
2012年2月19日(日)/55分枠  24:50〜

八ッ場 長すぎる翻弄 ふるさとは壊され続けて

制作=日本テレビ

去年暮れ、政府は八ッ場ダムの建設「再開」を決めた。民主党が政権に就いて中止を宣言、地元に衝撃を与えたのは2年前。だが住民の苦しみは、そこから始まったのではない。最初の計画から実に60年。長い自民党支配の時代からダムに振り回され、国に裏切られ続けているのだ。私たちのカメラが地元の温泉街・川原湯を追い始めたのは7年前。既に住民の大半が流出していた。かつてダムを受け入れる代わりに約束されたはずの、ダム湖畔での街の再建が先延ばしされ続けていたからだ。今回、建設再開が決まっても安住の地は見えない。予定地に移る旅館や店はわずかで、新たな温泉街で経営が成り立つ保障さえないのだ。時代を越えてないがしろにされ続けた人々の、知られざる苦渋の歳月をたどる。
ナレーター:小室 等
=再放送= 2月26日(日)11:00〜「BS日テレ」/2月26日(日)18:00〜CS「日テレNEWS24」
2012年2月26日(日)/30分枠  25:20〜

駐在さんの「はいチーズ!」

制作=山口放送

山あいの小さな町で、カメラを片手に巡回する駐在さんがいる。山口県周南市の須金駐在所長、山崎弘道さん(60)。今年の3月に定年を迎える山崎さんだが、長年、ひとり暮らしのお年寄りの元気な写真を家族に送り続けてきた。遠く離れて暮らす子や孫たちにはとても喜ばれ、家族と密に連絡を取り合うきっかけにもなるという。山崎さんは、写真を糸口に広がるお年寄りたちとの会話を何よりも大切にしてきた。「ちゃんと食事をしているか」「体調を崩してはいないか」「詐欺にあっていないか」・・・。素朴な触れあいを紡いでいくと、過疎の町の課題と魅力が浮かび上がってくる。この町では、駐在さんの「思い」が、行政の手が届かない隙間を埋めていた。
ナレーター:新井田雅樹
=再放送= 3月4日(日)11:00〜「BS日テレ」/3月4日(日)18:00〜CS「日テレNEWS24」
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