2012年5月6日(日)/55分枠  24:50〜

ユリウスとロフマン 外国人介護士の1350日

制作=テレビ信州

4年前、介護の慢性的な人手不足を背景にインドネシアから介護福祉士の候補生104人が来日した。長野県上田市の老人ホームにはユリウス・イエサヤ・アンパン(27)とロフマン(27)の二人の青年がやってきた。日本人でも合格率50%の介護士国家資格を4年以内に取得するという高いハードルが課せられたが、新たな人材確保に期待をかける施設側は、現場で働きながら試験に備える2人を全面的にバックアップ。人なつこい性格は周囲にも受け入れられた。今年3月の合格発表。2人は別々の道を選ぶことになる。両国間の思惑、施設と候補生の目的のずれ。この国の介護は誰が担うのか…。お年寄りの世話は家族が行い“介護”という言葉がない国から来た2人を1350日に渡って追い続けた。
ナレーター:小山茉美
=再放送= 5月13日(日)11:00〜「BS日テレ」/5月13日(日)18:00〜CS「日テレNEWS24」
2012年5月13日(日)/30分枠  24:50〜

鐘の音の響く里で 

制作=日本海テレビ

日本人の原風景の一つだったお寺の鐘の音。それが今、地方で響かなくなっている。過疎化と高齢化が進み、山寺の住職のなり手や撞き手がいないのだ。朝6時半と夕方5時、今でも寺の鐘の音が毎日響く集落がある。鳥取県日南町山上地区。8年前、住職が亡くなり、一時はこの寺からも鐘の音が消えた。住民の「寂しいね」という声に応えたのが、14人の男たちだ。寺の下に住む坪倉博則さん(83)を中心に「カネナリカイ」を結成。「鐘鳴り会」「金成り会」など解釈は各自勝手で、都合がつく時だけ鐘を鳴らせばよい、という簡単な申し合わせがあるだけ。本人たちは「こんないい加減な会はない」と笑うが、鐘の音はほとんど毎日、山里に響いている。鐘の音を通して繋がる、人と人との心地よい温かさを描く。
ナレーター:小室 等
=再放送= 5月20日(日)11:00〜「BS日テレ」/5月20日(日)18:30〜CS「日テレNEWS24」
2012年5月20日(日)/30分枠  24:50〜

沖縄からの手紙 祖国復帰40年の今

制作=日本テレビ

今年5月15日、祖国復帰40年となる沖縄。様々な懸案の中、複雑な思いでこの日を迎える県民は多い。記念行事の一環で、かつて、国境の地だった本島最北端の辺戸岬(国頭村)周辺で海上集会や復帰要求行進など、当時の復帰運動が再現される。沖縄が本土から分断された4月28日に行われ、風化しつつある歴史を伝える事が大きな目的だ。このため、行事に参加する子供たちに復帰運動体験者が語り部となって当時を語る。本土と沖縄側で焚く巨大なかがり火の前では、山城正二さん77歳が浦崎由美さん11歳たちに体験を語る。浦崎さんが通う小学校は辺戸岬のすぐ近くにあり、在校生4人の過疎地にある。番組では辺戸岬ゆかりの人々の想いを通して「本土復帰とは何だったのか」を考える。
ナレーター:永井一郎
=再放送= 5月27日(日)11:00〜「BS日テレ」/5月27日(日)18:30〜CS「日テレNEWS24」
2012年5月27日(日)/30分枠  24:50〜

医療被曝 過剰投与はなぜ起きたか 

制作=山梨放送

山梨県の市立甲府病院で学会推奨値の最大40倍もの放射性検査薬が、幼い子どもたち84人に投与されていたことが判明。この過剰投与は12年間にわたって行われていた。独断で薬の量を決めていた診療放射線技師は、その理由を公にしないまま自ら命を絶った。問題発覚の端緒は、遅すぎた内部告発。取材で明らかになったのは放射線薬品を巡る病院のずさんな管理と、問題に気付いた人間がいながら、それを公にすることが出来なかった組織の実態だった。そして、実は同じ問題が全国のどの病院でも起こるのではないか、という新たな疑念だ。放射性薬品の調整は、責任の所在が曖昧になりやすい医療現場のグレーゾーン。この騒動を教訓に、医療現場は変わることが出来るのか? 問題を検証する。
ナレーター:金沢寿一
=再放送= 6月3日(日)11:00〜「BS日テレ」/6月3日(日)18:30〜CS「日テレNEWS24」
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