2012年7月1日(日)/30分枠  24:50〜

技術売買 ある中小企業の決断

制作=読売テレビ

東大阪市で従業員14人の加工会社を経営する苗村昭夫社長(69)。大きな決断の元、中国に飛んだ。日本の中小零細企業の生命線ともいえる「オンリーワン」の技術を中国企業に売ることにしたのだ。去年の記録的な円高で、大手メーカーの海外進出が進んだ。あおりを受けたのは中小零細企業だ。経営の悪化が深刻化する中、始まりつつあるのが「技術売買」。社長も悩みぬいた末に「技術ならある。売るなら今しかない」と心を決めた。30年かけて培った独自の加工技術には数千万円の値段がつき、会社の経営を助けた。一方で技術が流出するのも事実。MADE IN JAPANのブランドは守れるのか。日本のものづくりの現場が直面する現実とそこにある苦悩を描く。
ナレーター:三浦隆志(YTVアナウンサー)
=再放送= 7月8日(日)11:00〜「BS日テレ」/7月8日(日)18:30〜CS「日テレNEWS24」
2012年7月8日(日)/30分枠  24:50〜

そして 今日も うたを歌う

制作=秋田放送

「人生のまとめをして下さい」そう告げられたら、あなたはどうしますか?秋田出身のテノール歌手・本田武久さんは、教職を投げ打って上京。苦学の末、36歳にして歌手になる夢を実現した。そんな矢先、病魔が襲う。右足に発症した胞巣状軟部肉腫(ほうそうじょうなんぶにくしゅ)。治療法が見つかっていないがんの一種で、肺にも無数の転移があった。多くの人に歌を届けることが「人生のまとめ」と心に決めた本田さん。積極的な治療を拒み、最後まで歌い続けることを選ぶ。激しい咳き込みと吐血、足の切断、脳への転移…でも決して歌うことをあきらめない。発病から歌手活動を休止するまでの4年間に密着。限りある人生の時間について問いかける。
ナレーター:小山茉美
=再放送= 7月15日(日)11:00〜「BS日テレ」/7月15日(日)18:30〜CS「日テレNEWS24」
2012年7月15日(日)/30分枠  24:50〜

闇に消えた安全 検証 関越道バス事故

制作=テレビ金沢

4月29日。金沢から東京ディズニーランドに向かう高速ツアーバスが、群馬県の関越自動車道で道路脇の壁に激突。石川と富山の乗客7人が死んだ。原因は、運転手の居眠りと判明。しかも、運転していたのは法律で禁止されている日雇い運転手だった。2000年の規制緩和で、急成長した高速ツアーバス業界。激しい価格競争の中、低賃金で雇える日雇い運転手が蔓延し、夜間の1人運転が常態化していたという。同様の事故は5年前にも起きていた。大阪府で発生したスキーバス事故も、交代要員のいない運転手の居眠りが原因だった。しかし、国は業界の問題を知りつつも、十分な対策を打ち出していなかった。安全が置き去りにされた業界の闇に迫る。
ナレーター:小山茉美
=再放送= 7月22日(日)11:00〜「BS日テレ」/7月22日(日)18:30〜CS「日テレNEWS24」
2012年7月22日(日)/30分枠  24:50〜

3・11大震災 シリーズ 分断された故郷  放射能が降った村の500日

制作=日本テレビ

原発事故の影響で、計画的避難区域とされた福島県飯舘村。菅野典雄村長(65)は「除染して帰村」の方針で、村民の心を一つにまとめようと努力してきたが最も線量が高い長泥地区の村民から「除染しても村には戻れないのでは…」という声があがる。さらに昨年末、国が原発事故の収束を宣言、避難区域の再編を発表すると、長泥地区は帰還困難区域とされ原則立入禁止となる可能性が高まった。同地区で石材加工業を営む杉下初男さん(62)。家を捨て村外での転業を目指す決意をした。一方、農業を営む高橋正人さん(75)は故郷の土地をあきらめきれない。7月17日、故郷への道が封鎖される。放射能、そして区域再編に揺れる長泥地区の人々を追った。
ナレーター:苅谷俊介
=再放送= 7月29日(日)11:00〜「BS日テレ」/7月29日(日)18:30〜CS「日テレNEWS24」
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