2013年6月2日(日)/30分枠  24:50〜

亡き妻からのラブレター じっちゃん高校生の恋

制作=南海放送

山下一郎さん(78)はこの春まで愛媛県八幡浜市の高校に通う現役の高校生だった。妻が闘病生活の末に亡くなったのは22年前。そのとき妻が遺した手紙をずっと開けられないでいた。「読まんといけんけど読めん。切ない…」生前、言われた「青春を返して」という言葉が心に重くのしかかっていたのだ。ある日、高校の授業をきっかけに手紙を開封することを決意した。“一郎様へ”と始まる手紙には、想像しなかった妻の想いが綴られていた。命への執着、夫への圧倒的な愛…それは22年越しのラブレターだった。想いを知った山下さんは二人が出会った九州に向かう。「もう一度会いたい…」かつて二人で歩いた地に妻の面影を見る山下さん。わだかまりは消え、二人の気持ちがつながっていくことを感じる。
ナレーター:萩原聖人
朗読:小山茉美
=再放送= 6月9日(日)12:00〜「BS日テレ」/6月9日(日)18:30〜CS「日テレNEWS24」
2013年6月9日(日)/30分枠  24:50〜

ルル、ラン どこに帰ろうか タンチョウ 相次ぐ衝突死

制作=札幌テレビ放送

去年夏、釧路市動物園にタンチョウのヒナが2羽保護された。名前はルルとラン。親鳥が列車にひかれ命を落としたためだ。いま北海道東部では、国の特別天然記念物・タンチョウが、生息地である釧路湿原やその周辺で、列車と衝突死する事故が増え始めている。大きな原因は「生息地の過密化」で、背景にはエサの乏しい冬場の給餌によって、個体数を増加させてきたという経緯がある。給餌は絶滅寸前からの回復につなげた一方で、タンチョウに「渡り」という本来の姿を忘れさせた。その結果、タンチョウは生息地にとどまって数を増やし、家畜などのエサを狙う姿も相次いで目撃されている。しかし、給餌を事業化した国は、長年「生息地の過密化」という問題を認識していながら、対策を放置し続けていた。
ナレーター:玉川砂記子
=再放送= 6月16日(日)11:00〜「BS日テレ」/6月16日(日)18:30〜CS「日テレNEWS24」
2013年6月16日(日)/55分枠  24:50〜

ふたりの桃源郷 〜最終章〜

制作=山口放送

山で暮らす夫婦と、それを支える家族の23年間の記録。過去の放送でも多くの反響があり、5年前には第4回放送文化大賞グランプリを受賞した「ふたりの桃源郷」の最終章だ。夫婦が暮らした桃源郷は、電気も水道も通っていない不便な山。「食べていくだけのものは自分で作る」と、戦後間もない頃に夫婦で切り開いた土地だ。一度は大阪に出るが還暦を過ぎてまた山へ戻り、余生を送った。夫は山への思いを最期まで貫き、妻は静かに老いていく。寄り添い続けた娘夫婦は、親との残された時間を大切にした。夫婦とは、家族とは、生きるとは―。山で暮らす夫婦と支える家族の姿は問いかける。現代社会に生きる私たちが忘れかけている大切なことを…。
ナレーター:柳生 博
=再放送= 6月23日(日)11:00〜「BS日テレ」/6月23日(日)18:00〜CS「日テレNEWS24」
2013年6月23日(日)/30分枠  24:50〜

死刑囚の子 殺された母と、殺した父へ

制作=読売テレビ放送

2000年3月。大山寛人さん(25)は小学6年生。父から夜釣りに誘われ、喜んで出かけた。助手席の母は動かない。何かが海に落ちる音がした。その後母は、海で遺体となって見つかった。この2年前、父は自身の養父を殺害。共に保険金を詐取していた。殺人犯の息子であり、遺族でもある大山さんは社会から孤立し、自らの境遇を呪い、父を憎んだ。自殺を図るが死ねなかった。3年半ぶりに面会した父はやつれ果てていた。おととし最高裁で死刑が確定。安倍政権発足後、相次いで死刑が執行され、大山さんの心身のストレスは極限状態だ。父は、現世に未練が残るからもう会いに来ないでほしいという。息子の思いはただ一つ…「生きて罪を償ってほしい」*家庭内で起きる殺人事件は、2010年度の統計で全体の約半数
ナレーター:高川裕也
=再放送= 6月30日(日)11:00〜「BS日テレ」/6月30日(日)18:30〜CS「日テレNEWS24」
2013年6月30日(日)/30分枠  24:50〜

名ばかり実習生 外国人実習制度の光と影

制作=広島テレビ

東京都内某所にある一軒のシェルター。ここに身を寄せていたのは、職を失った複数の外国人実習生たち。途上国への技術移転という国際貢献を名目に始まった「外国人技能実習制度」。しかし、残業代の未払いなど、トラブルは後を絶たない。今年3月、広島県江田島市のカキ業者の社長ら9人が殺傷された。逮捕された男は、この業者で働いていた中国人実習生だった。殺害された社長の妻はこう嘆く。「まさか恨みを買われて殺されるとは…」広島県内の別のカキ業者で働く中国人の男性は、出稼ぎ目的で来日した。中国に残した家族のために3年間働く覚悟を決めている。働き手が減る地場産業の労働力と化した、名ばかりの実習生が直面する制度の実態を描く。
ナレーター:山崎 岳彦
=再放送= 7月7日(日)11:00〜「BS日テレ」/7月7日(日)18:30〜CS「日テレNEWS24」
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