2015年4月5日(日)/30分枠  25:00〜

3・11大震災 シリーズ(61) “復興”祝い酒 兄弟が醸した希望

制作=山形放送

津波で酒蔵を流され、放射能からも逃れ隣県で再起を図る兄弟がいる。兄弟が醸すのは、福島県浪江町で江戸時代から親しまれてきた漁師の祝い酒。山形県の酒蔵を引き継ぎ復興への歩みを進めるが、いつしか兄弟の気持ちにずれが生まれる。浪江での事業再開にこだわり、古里に戻っての復興を目指す兄。現実を見つめ、第2の古里に定着して自立を目指す弟。去年のお盆、方向性をめぐって兄弟は思いをぶつけ合う…。そして今年3月、震災で工事が中断していた浪江町と富岡町を結ぶ常磐道が開通の日を迎え、「希望」と名付けられた酒が記念品として贈られる。震災後初めて浪江のコメで兄弟が醸した酒だ。二人はこの酒にどんな思いを込めたのか。二人にとっての「復興」とは…。兄弟の4年に密着した。
ナレーター:中里雅子
=再放送= 4月12日(日)11:00〜「BS日テレ」/4月12日(日)18:30〜CS「日テレNEWS24」
2015年4月12日(日)/55分枠  24:55〜

1年B組 全盲先生 〜心で見つめた1年間〜

制作=日本テレビ

埼玉県・長瀞中学校1年B組の担任になったのは全盲の教師、新井淑則(53)さん。34歳の時、網膜剥離で両目を失明。自殺を考えたこともある。家族や仲間の応援、そして盲導犬との出会いを経て22年ぶりに担任を受け持つことに。「パラリンピック選手が金メダルを目指すのではなく、障害があっても誰でも進む道があることを示したい」と言う。生徒の名前を早く覚えようと、ICレコーダーに彼らの声を録音し、繰り返し聞いて覚えた。伝統行事の演劇では脚本や演出に初挑戦。しかし、泣いたり怒ったり、日々起きる教室での騒動は、その理由がすぐに分からずもどかしさに苦しむことも…。他の学校では差別的な扱いを受けている視覚障害教師もいると聞いた。教育とは何か。全盲先生の1年間の記録。
ナレーター:杉山裕子
=再放送= 4月19日(日)11:00〜「BS日テレ」/4月19日(日)18:00〜CS「日テレNEWS24」
2015年4月19日(日)/30分枠  24:55〜

人生の湯 〜午後3時のしあわせ〜

制作=テレビ信州

長く、地域コミュニティーの象徴だった“銭湯”。最盛期の昭和40年代、全国に1万7000軒あったが、家庭風呂の普及で利用客は減り、今では3000軒に。長野県松本市に明治から続く老舗の「塩井乃湯」は建物や下駄箱が当時のまま残り、ノスタルジックな雰囲気が漂う。客の大半は70歳以上のお年寄りで、日々他愛の無い話に花を咲かせている。銭湯を切り盛りする4代目・田中洋子さん(63)は、18年前に夫と死別後、家業を継いだ。銭湯まで歩いて30歩という老夫婦がいる。何十年も2人で通い続けたが、ある日、突然の別れがやってくる。「人生の楽しみ」と毎日杖を突いてやってくる91歳の男性は、銭湯で倒れ、救急車で運ばれる事態に…。城下町の常連さんが織り成す、春夏秋冬、悲喜こもごもの物語。
ナレーター:松本光生
=再放送= 4月26日(日)11:00〜「BS日テレ」/4月26日(日)7:00〜/24:00〜CS「日テレNEWS24」
2015年4月26日(日)/30分枠  24:55〜

命を運ぶ電車 〜JR脱線事故10年 遺族の執念〜

制作=読売テレビ

「悲惨な事故を二度とではなく、絶対に起こしてはならない」と考え、苦しみを抱えながら活動する遺族の10年。日本の鉄道史上最悪といわれたJR福知山線脱線衝突事故。遅咲きの桜が舞う2005年4月25日に発生した。兵庫県宝塚市の淺野弥三一(あさの・やさかず)さん(73)は妻と妹を失い、次女の奈穂さん(42)がひん死の重傷を負った。奈穂さんは今も電車に乗ることができない。淺野さんはこの10年、被害者としての感情を押さえ、JRと共に「安全」を追求してきた。一方、企業の罪を問う刑事司法の創設を目指す遺族もいる。長女を亡くした大森重美さん(66)は「個人だけを裁く現在の法律には限界がある」と考え勉強会を重ねている。「鉄道の安全」を確かなものにするための遺族の執念を追う。
ナレーター:牧野誠三
=再放送= 5月3日(日)11:00〜「BS日テレ」/5月3日(日)7:00〜/24:00〜CS「日テレNEWS24」
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