2015年5月3日(日)/55分枠  24:55〜

9条を抱きしめて 〜元米海兵隊員が語る戦争と平和〜

制作=読売テレビ

戦後70年、日本は国家として他国民を誰一人殺さず、また殺されもしなかった。非戦を貫けたのは、戦争の放棄を定めた憲法9条があったからにほかならない。戦争は、国家間の争いだが、実際に戦闘に携わるのは紛れもなく人間。人殺し、殺し合いに他ならない。アレン・ネルソンさん。ベトナム戦争に従軍した元米海兵隊員だ。戦場で数えきれないくらいの人を殺害し、帰還後PTSDに苦しめられるが、自らの過ちを認めることをきっかけに立ち直った。96年から日本で講演活動を開始した彼が最も大切にしたのが憲法9条。暴力的な方法に頼らない唯一の道は9条の理念にあると訴え続けた。ネルソンさんの半生、証言を通し、‘9条’が日本で、そして国際社会で果たしてきた役割、意味を問い直す。
ナレーター:藤田千代美(関西芸術座)
=再放送= 5月10日(日)11:00〜「BS日テレ」/5月10日(日)24:00〜CS「日テレNEWS24」
2015年5月10日(日)/55分枠  25:00〜

晩春 認知症の彼女と結婚した理由

制作=日本テレビ

「結婚しない男」がまさかの結婚…。家庭にも子供にも興味がなく、同居する女性が何度結婚を迫っても、のらりくらりと逃げてきた。けれど56歳にして想定外の結婚をした人がいる。京都に住む芦田豊実さん(66)。芦田さんと16年共に暮らした節子さん(64)が、若年性認知症を発症した。芦田さんは責任をとって婚姻届を提出。日常生活が出来なくなっていく節子さんを前に、介護せざるを得ない状況に。悪戦苦闘するも、サラリーマン生活が続けられず、退職を余儀なくされた。他に頼る人もない、1対1の介護。でもそれは、これまで逃げていた節子さんの人生に、正面から向き合う事だった。そんな夫婦を7年にわたり取材した。まさかの結婚をした芦田さんが、人生の晩年に見つけたものとは…。
ナレーター:余 貴美子
=再放送= 5月17日(日)11:00〜「BS日テレ」/5月17日(日)7:00/24:00〜CS「日テレNEWS24」
2015年5月17日(日)/30分枠  24:55〜

産みの選択 お腹の赤ちゃん 揺れる命

制作=くまもと県民テレビ

もしお腹の赤ちゃんに異常があるかも知れないと分かったら、産むか?それとも中絶するか?血液検査だけでダウン症など3つの障害の有無を調べる「新型出生前診断」が日本で始まって2年が過ぎた。医療の進歩により、胎児の段階で病気や障害の有無が分かるようになってきた今、結果次第で、母親は“産みの選択”を迫られることになった。番組では、熊本に暮らす、妊娠中のRYOさんを取材した。RYOさんは、お腹の子どもに障がいが発症するかもしれないと診断される。葛藤が続く中、母親らを心理的に支えるのが、医師らによる「遺伝カウンセリング」という取り組みだ。こうした取り組みや女性の思いを通して、命について、家族の幸せについて考えたい。果たしてRYOさんが下した決断は…。
ナレーター:桐谷美玲
=再放送= 5月24日(日)11:00〜「BS日テレ」/5月24日(日)7:00〜/24:00〜CS「日テレNEWS24」
2015年5月24日(日)/30分枠  24:55〜

“おうち”診療所 〜がんと闘う子どもたちの願い〜

制作=読売テレビ

“がんになっても笑顔で育つ”をコンセプトに兵庫県神戸市に誕生した全国初の小児がん治療専門の施設チャイルド・ケモ・ハウス。キッチンやお風呂などを備えた19室の「おうち」が特徴だ。立ち上げたのは小児がん経験者の楠木重範医師(40)。がんの子どものほとんどが二坪ほどの空間で家族と離れ辛く長い闘病生活を送っている。その現状を変えたいと作ったのが「おうち」だ。家族と一緒に過ごすことで、笑顔が戻り、治療にも前向きに臨めるようになる。中でも上田真土加さん(15)は、一時は生死の境を彷徨いながらも中学の卒業式に出席できるほど劇的な回復を遂げた。診療報酬の問題など新しい試みゆえの様々な壁を乗り越え、新しい小児医療の確立を目指す”おうち”の挑戦を描く。
ナレーター:萩原聖人
=再放送= 5月31日(日)11:00〜「BS日テレ」/5月31日(日)7:00〜/24:00〜CS「日テレNEWS24」
2015年5月31日(日)/30分枠  24:55〜

あいつは、ミナだ 差別と闘い 新潟水俣病50年

制作=テレビ新潟

四大公害病の一つ「新潟水俣病」。新潟・阿賀野川に工場から有機水銀が垂れ流され川魚が汚染された。それを食べた住民が、手足のしびれなど健康被害を訴えた。公式に確認されてから、5月31日でちょうど50年となる。発生当初は、「タタリ」「伝染病」「遺伝する」という誤解が生まれ、原因がわかった後も、結婚や就職の時に多くの人が差別された。「おい、ミナだ、ミナだ。」これは患者を差別した呼び方だ。また患者として国に認められなかった人は、金目当ての「ニセ患者」と中傷されたため、多くの被害者が症状を抱えながらも名乗り出られなかった。患者と認められるための国の認定基準は厳しく、半世紀がたった今も救済されない住人がいて、「体の痛み」だけでなく「心の苦しみ」を抱え続けている。
ナレーター:中里雅子
=再放送= 6月7日(日)11:00〜「BS日テレ」/6月7日(日)7:00〜/24:00〜CS「日テレNEWS24」
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