出場チーム

ロシア(ヨーロッパ王者)~3大会ぶり4回目出場~

女王復権へ…ヨーロッパ王者 ロシア

今大会の優勝候補の一角である、ヨーロッパ王者のロシア。長らくロシアのバレーをけん引してきた身長200㎝の大砲ガモワが大会後の8月に結婚。代表引退の意向を示しており、今季はメンバーから外れている。そんな中、かつて日本の日立ベルフィーユでプレーし、5回連続五輪出場の経歴を持つシャチコワのベテランプレーに期待がかかる。ロシアが女王復活を目指し、グラチャンで頂点を目指す。

■世界ランキング:6位
■12年ロンドン五輪:5位

■グラチャンの成績
93年:3位
97年:優勝
01年:2位
05年:不出場
09年:不出場

注目選手
5 シャチコワ 18歳で出場したアテネ五輪ではミドルブロッカー。昨年のロンドンまで5大会連続で五輪出場を果たしている。長身でありながらレシーブ力にも優れ、セッター以外のポジションをこなせるオールラウンダー。98-99年には、日立ベルフィーユでプレーした。
Liubov Shashkova
リュボフ・シャチコワ
1977.12.4(35)
ウィングスパイカー
192㎝/72㎏
315㎝/307㎝

アメリカ(北中米王者)~2大会ぶり4回目出場~

無冠の帝王アメリカ

ロンドン五輪は決勝でブラジルに敗れ、惜しくも銀メダル。昨年9月、かつてインドア、ビーチバレーで3つの金メダルを獲得し、“ミスターバレーボール”と呼ばれたカーチ・キライが監督に就任。リオ五輪で初の金メダル獲得をめざし、新たなスタートを切った。チームの主力は、サウスポーのマーフィーと、キャプテンのヒルデブランド。男子バレー仕込みのブロックシステムなどを、積極的に取り入れるカーチ・キライ監督のもと、急成長中を遂げている注目のチーム。

■世界ランキング:2位
■12年ロンドン五輪:2位

■グラチャンの成績
93年:5位
97年:不出場
01年:5位
05年:2位
09年:不出場

注目選手
15 マーフィー 13年北中米選手権ではMVPを獲得するなど優勝に大きく貢献。次世代のアメリカを担う若きサウスポー。今年のワールドグランプリではチーム最多得点をあげたアメリカのエース。
Kelly Murphy
ケリー・マーフィー
1989.10.20(24)
オポジット
188㎝/79㎏
315㎝/307㎝

タイ(アジア王者)~2大会連続2回目出場~

アジア選手権で日本に圧勝…真のアジア王者へ

2009年のアジア選手権で初優勝を飾り、一躍注目を集める存在となったタイ。今年9月に地元タイで開催されたアジア選手権では、準決勝で中国を3-2、決勝で日本を3-0で破り、4年ぶり2度目の女王に輝くなど、近年の活躍は目覚ましい。チームの要は経験豊富なプルームジット。タイの国民的スター。華麗なプレーに注目が集まる。また、アジア屈指のセッター、ヌットサラが多彩な攻撃を操る。アジア選手権MVPのウィラワン、オヌマーは決定力も高く、日本にもファンが多い。ロンドン五輪の最終予選では、最後の最後まで日本と出場権を争った。

■世界ランキング:12位
■12年ロンドン五輪:不出場

■グラチャンの成績
93年:不出場
97年:不出場
01年:不出場
05年:不出場
09年:6位

注目選手
5 プルームジットタイの国民的スター。近年のタイ躍進の歴史の中で、常に中心にいた選手。実力と人気を兼ね備えたミドルブロッカー。豊富な国際経験と、トスが上がったと同時に放たれる超高速クイックや鋭いブロックが持ち味。セッターのヌットサラとのコンビネーションに注目。
Pleumjit Thinkaow
プルームジット・ティンカオ
1983.11.9(30)
ミドルブロッカー
180㎝/63㎏
298㎝/281㎝

ドミニカ共和国(FIVB推薦国)~2大会連続2度目~

前回グラチャン3位 破壊力抜群のカリビアンバレー

近年は国際大会でも常に安定した成績を残しており、2012年ロンドン五輪で5位になるなど急成長中のドミニカ共和国。圧倒的な高さから繰り出すスパイク、そして男子並みの強烈なサーブが武器だが、一方で荒さも目立つ。最高到達点が320センチを超える選手を何人も擁する。ロンドン五輪金メダルのブラジルでも320センチ台が一人もいないということからも圧倒的な数字であることがわかる。世界の中でも群を抜いた身体能力がランキング上位国を脅かす。

■世界ランキング:8位
■12年ロンドン五輪:5位

■グラチャンの成績
93年 不出場
97年 不出場
01年 不出場
05年 不出場
09年 3位

注目選手
5 カスティージョ 05年に15歳で代表入りを果たすとグラチャンに出場。一気に頭角を現し、ロンドン五輪でも活躍した。アゼルバイジャンリーグで2シーズンプレーし、欧州チャンピオンズリーグファイナル4にも出場を果たすなど、世界の舞台で活躍中。ロンドン五輪ではベストディガーとリベロの二冠に輝いた。
Brenda Castillo
ブレンダ・カスティージョ
1992.6.5(21)
リベロ
167㎝/55㎏
245㎝/230㎝

ブラジル(南米王者)~5大会連続5回目出場~

ロンドン五輪金メダル 世界最強のカナリア軍団

ロンドン五輪で2大会連続の金メダルを獲得した女王ブラジル。もちろん、チームが目指すのは地元開催となる16年のリオデジャネイロ五輪での3連覇達成。次のリオデジャネイロまでは、各国が世代交代の時期を迎えている。ブラジルもその一つと言えるだろう。成熟期を迎えたシェイラが、果たして日本のバレーファンの前で、どのようなバレーを魅せてくれるのか?新戦力が爆発するか?注目がやまないブラジルバレーだ。

■世界ランキング:1位
■12年ロンドン五輪:優勝

■グラチャンの成績
93年:不出場
97年:3位
01年:4位
05年:優勝
09年:2位

注目選手
13 シェイラ 05年グラチャンバレーでMVPに輝く。速い攻撃を得意とし、特に高速バックアタックは男子選手並みの破壊力を持つ。08年北京五輪、12年ロンドン五輪連続金メダルの立役者。その美貌でブラジル国内では雑誌などでセクシーショットを披露している。
Sheilla Castro
シェイラ・カストロ
1983.7.1(30)
ウイングスパイカー
(オポジット)
185㎝/64㎏
302㎝/284㎝