全国の山林の半日陰に自生するナス科の多年草。花は晩夏に大きく外に反り返った5枚の白または紫色の花弁を持つ。秋、1cm程度の球形の朱色に熟した果実をヒヨドリが好んで食べるとされることから、鵯上戸(ひよどりじょうご)の名がある。実には解熱、利尿、解毒などさまざまな薬効があるが、神経毒を含むため食べるのは危険である。