日本海、大平洋岸の岩礁上などに生える海藻。干出時には中の空気の膨張により、風船のように膨らむ。量は少ないが、主に乾物で流通し、壁の漆喰や糊材料としても売られる。「ふのり」というのは「布海苔」と“布"の漢字があてられるが、これは洗い張り、つまり江戸時代などでの洗濯糊として使われたもの。生のものは、熱湯をかけて酢のものに、みそ汁にはそのまま入れて食用にする。