全長42cm(雄)、49cm(雌)というカラス大の鳥で、南極大陸を除くすべての大陸に生息。海沿いの岩場に営巣することが多いが、大都市に適応する例もある。海岸の断崖など見通しのよい場所で、主食であるハトやヒヨドリなどの中型の鳥が飛んでくるのを待ち伏せて襲う。抜群の視力で数km先の鳥も見つけ、上空から最高時速320kmで急降下し、足で蹴落とすようにして狩りを行う。つがいになった雄と雌は、どちらか片方が死ぬまで連れ添う。巣は巣材を使用せず、地面にじかに2~4個の卵を産む。卵は雄雌交代で温め、産卵後約1ヶ月でふ化する。ヒナは生まれてから約1ヶ月半で巣立つ。環境省の絶滅危惧Ⅱ類に分類されている。