そして表面の仕上げや調整には「鉋(かんな)」を使う。心地よい音と均等に削りかすを出すには、体全体で真っ直ぐ引くこと。しかし、達也は手先だけで削ろうとしているため、音も出ず、均等に削れない…。ここで棟梁から手先と頭を同時に引くよう指示を受けると、鮮やかに削れ、表面もキレイに仕上がった!


続いての作業は「建前」…すべての材料を一気に組み立てる。仕上げた材料を組み立てると次第に骨組みが出来上がり、そこへ犬が近づいてきた…出来たと思い早まったのか? 四隅を切った床板もピッタリはまり、壁板もキレイに溝に入った! そして、このままイケルと思ったその時、うまくはまらない部分が出てきた。そこはすかさずノミで調整…これも木材ならではの利点! あとは順調に組み立てていき、屋根の部分のみは釘を打ちつけて固定。


こうして犬小屋が見事完成! 他の生徒たちからも温かい拍手が起こった。棟梁いわく、この犬小屋の大きくなったものが住宅であり、これがキチンと作れれば人間の家を作ることも可能だという。早速子犬を入れてみると、まんざらでもなさそう。