その頃、庭では作業に打ち込む松岡の姿、不要になったすだれを切って木の枠に挟んでいるが…。実は助っ人としてやってきた松岡、達也ために漉き枠を作っていた! そして達也と清は拾った木の枠にビニールを張り、水を入れてドロドロの白菜を溶かす。これをかき混ぜ、繊維を絡みやすくするためがまの穂の綿を混ぜる。そこへ肝心のオクラと昆布で作ったネリを混ぜて撹拌。メールには「このネリ次第で和紙の出来が決まってくる」と書かれているが、本当に手漉きのできる液となるのか?

一方、長瀬は遠藤さんの漉き枠を借り、いよいよ「手漉き」の作業。漉き枠を液に浸してすくったら、前後左右に揺すって繊維を十分に絡み合わせる。すると次第に枠の中の繊維がきれいに広がった! 網ごと外して慎重に広げると、長瀬はじめての手漉きによる杉和紙、これを水切りしてさらに乾燥すれば完成となる。水切りの間に長瀬はすぐさま2枚目にとりかかる。

そして達也も手漉きに入った。松岡の作ってくれた漉き枠を液にゆっくり浸すと、白菜の繊維がすだれの上に広がり、すくい上げてみると…繊維がうまく広がらない? 達也は網目が粗いことに気づいた。そこですだれの上に目の細かい網を張って再度すくってみると、網の上に緑の白菜繊維が広がった! しかし良く見るとやっぱりまばらだが…きちんと紙になるのか? 続く2枚目は清が担当。ところが、漉き枠の重さですくい上げられないうえ、繊維を指で広げる始末…。結局、達也1人で7枚の手漉きが完了し、このまま一晩置いて水切りすることに。