そもそも日本犬には「柴犬」、猟犬として知られる「紀州犬」、ハチ公でおなじみ「秋田県」、記憶力の良い「甲斐犬」、寒さに強い「北海道犬」、土佐犬の元となった「四国犬」の6種類あり、純血のものはすべて天然記念物に指定されている。いずれも飼い主には忠実だが、他人にはなつかないのが特徴。それがより顕著な柴犬は強い警戒心から他の者に吠えるため、番犬に適しているとされる。ところが北登は吠えないうえ、他の者には大して興味を示さず気ままに遊びまわる。柴犬特有の敏捷性は見られるが、番犬に適した節はない。しかも、気になるものを見つけるとくわえて引っ張る。土の中であろうが平気で顔を突っ込むため、顔はいつも泥だらけ! そんな北登に手を焼くのが八木橋、いつもは穏やかな八木橋だが、北登の暴れっぷりに時として怒りの角を向けることも。やんちゃすぎる北登、さらに村を騒がせる問題行動があった…。
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