その願いは叶い、生育の遅れていたひとめぼれもすくすくと生長し、
2品種の差は無くなっていた。
そして、稲穂の開花。田んぼ一面は、稲の花でかすかに黄色くなっていた。

男米を植えた田んぼの一角では、男達が稲穂を突付いて揺らしている。
稲を揺らせば花粉が飛ぶ。つまり、互いが受粉しやすくなる。


さらに、
明雄さん「これはカモ病だわ」
カモ病?

男米はさらなる病気と戦っているのか?
城島「これはアイガモがかじった跡のことでしょう?」
パトロールにお腹をすかせたアイガモが、稲葉をかじった跡のことであった。
太一「それだけおいしいんだよ、男米は」
と、太一が言っている隙にもアイガモ達は穂をかじっている。
太一「おい!米食っちゃダメだよー!」
慌てて田んぼに入り、アイガモを捕まえる太一。
先駆けて男米を試食していたアイガモ達。そんなにおいしいのか男米?

アイガモによる田んぼのパトロールはこれで終了。
彼らが向かう先は、果樹園。
こちらでも雑草や虫取りに一役かって頂く事になる。

早速、果樹園に誘導する男達。
しかし、あちこちへ散らばってなかなか進んでくれないアイガモ達。
達也「オイオイ!待ってくれよー!!」
追いかけては捕まえ、逃げられてはおびき寄せと、なんとか果樹園への引越しは完了して・・・いなかった!
「あれ?もう一羽いないぞ」
一羽だけがまだ田んぼのあぜ道を逃げ惑っている。清と明雄さんが必死に追いかけ、ようやくアイガモ捕物帳が終了。
ともあれ、新天地で仲良くパトロールを始めたアイガモ達であった。