一方、長瀬が手がける小麦の方は大丈夫なのか? 包んである布をほどき、中を開けると・・・ 長瀬「くっさー!!納豆みたいだよ」 米とは違い、腐敗臭が辺りに広がる麦麹。こちらも順調ではないのだろうか? 孝子さん「こういう匂いなんですよ、麦は」 こちらの方は、他の菌が混ざった形跡も無く成長に問題なし。 それぞれ作った麹の花を、茹でてつぶした大豆としっかり手で混ぜる。 長瀬「こんな味噌見たことなぁーい!」 匂いにまだ慣れぬ長瀬は、眉間にしわを寄せたままだ。
これに味付けと雑菌の繁殖を抑えるために塩を加えて、 さらに混ぜ、発酵させるための樽へと移す。 孝子さん「強く投げつけるように樽に入れとくれ」 投げつけることで余分な空気を追い出す。 これもおいしい味噌をつくるための先人の知恵。 城島「おいしい味噌になぁーれ!」 しっかり投げる城島。 長瀬「匂いが無くなぁーれ!」 こちらの願いは通じるのか? 仕込みは完了。蓋と重石を載せ涼しいところに味噌を寝かせる。
一方、長瀬の小麦味噌。 長瀬「あ、きれいな色だ。匂いもきつく無くなったし」 余計なカビも無く、順調に熟成続ける小麦麹の味噌。 孝子さん「うん、よく出来てるね」 名人からのお墨付きも頂き、発酵を促すため 底の部分からしっかりかき回す「天地返し」作業に。 黒カビを除去し終えた城島の米味噌も天地返しを行う。 熟成はようやく最終段階に。