時には、角で争う「ツノ相撲」で、互いの強さを競い合う二匹の仔ヤギ、
つかさとつばさ。
新居も建て、二頭そろって大きく育っていった。
そんなある朝―――

いつものように、つかさとつばさに朝の挨拶に周った際、異変に気付いた。


清「つばさが!つばさが動かないんです!」

ゆすっても、さすっても再び目を開くことのない、つばさ。
つばさに起きた事態をうすうす理解していたが、つばさをさする手の動きを
清が止めることはなかった。

「メエー・・・」
いつものように鳴くつかさには、何が起きたのかは分からない様子。


「やぎのつばさが病気でなくなりました。
 この日はとても寒い日でした。
 数分前まで何事もなく兄のつかさと元気に飛び回っていたのに、
 〜中略〜
 目を閉じたまま横になっているつばさの傍らで、
 何とかして動いてくれないかと望むもどうにもなりません。」
(DASH村ホームページ 「つばさのこと」より)