静寂を破り、口火を切ったのは達也だった。
達也「いいんじゃない。前向きに進むためになんだから」
城島「やりたいときにやっとかな、そんなチャンスは巡ってけえへんで」
二人は清の気持ちを汲み取っていた。
〜中略〜
「DASH村で学んだことを活かして、いろいろなものを見ていきたい
という思いがふくらんでいったのも事実です。
〜中略〜
もっと何かを考え、もっと何かを感じて、自分がモノを書いたり、
写真を残したいという仕事に没頭したいと思うようになりました。」
(DASH村ホームぺージ 「村を離れるにあたって」より)
城島「がんばりや」
達也「がんばれよ、本当に」
3年の間に、男達には固い絆が結ばれていた。
この日を境に、マサヨとの散歩が日課となった清。
清「元気な子供を産んでくれよ、マサヨ」
昨年と同様、夜も母胎が冷えないよう、火を焚いてマサヨを温め続ける。