一方、ハセがけしていた男米はいよいよ脱穀。
今年の男米の出来栄えがいよいよ分かる。

まずは、木ずるすを使ってモミずりをする作業。
モミを取った米を確認してみると、
太一「なんか、頼りない米だねえ・・・」
小振りで薄い男米は、去年までのそれとは明らかに違った。
成熟不良の「くず米」も、例年より多い。


そして、モミずりが済んだら水車の木臼で半日ついて精米。
これで、白米と糠に分けられる。
こうして脱穀出来た男米は、冷たい湧き水で研いで早速かまどで炊くことに。
早く食べたい新米料理。

期待を胸に膨らませつつ、炊き上がるまでの間に今晩のおかずを準備。

達也と太一は大きな樽を持ち出してきた。
中身は、チンゲン菜と白菜の漬物。


実は、新米と共に味わおうと一週間前から漬けておいた二人。
楽しみにしつつ、漬物の味見してみると、
太一「うめえ!!塩加減もいい感じだし」
納得の味、こちらの準備は完了。

一方、紅一点の三恵子さんも腕を振るって料理を作る。
すり潰した豆腐、細かく砕いた人参、椎茸を混ぜたものを、下茹でした白菜に挟んでだし汁で煮込む。

その頃城島は、囲炉裏端で男米を脱穀する際に出たくず米を鉄鍋で炒めていた。
香ばしい匂いが漂うものの、一体何を作ろうとしているのか?