しかし、細く長く育つように手間隙かけて育てたゴボウは、長雨の影響で短く太さはバラバラ。 この太さの違いを何とか活かしたいと城島、金平用に短冊状に切ったものとは別に、更に太いゴボウは輪切りにする。 そして、人参も同じように輪切りにし、これを鉄鍋で炒める。 これに砂糖と酒、仕上げに唐辛子と胡麻を振って、短冊切りの金平とは別に、見慣れぬ丸い金平が出来上がった。
この白身魚を使って、御節に欠かせない食品を作ることに。 それは、「手作り蒲鉾」。 叩いた魚をすり鉢で擂って粘りを出し、これを竹筒に入れて蒸かす。 果たして、手作り蒲鉾はうまく出来上がるのか?
その頃、達也は七輪に焼き物、かまどで煮しめの両刀作業をこなしていた。 二の重に詰める焼き物は、ナス、カボチャ、山芋、など素材の味を素朴に活かして仕上げる。 そして、三の重に詰める煮しめは、保原と城島の食材も使っていた。 保原は、残ったアイナメを焼き、それを昆布で巻いて干瓢で縛る。 城島「昆布を使うと、正月っぽい料理になるな〜」 達也「よろこんぶ、だからね!!」 そう、昆布は「よろこぶ」という語呂合わせの縁起物。