翌日、古民家では葛にするための作業に取り掛かる。
葛に含まれる養分を取り除くため繊維状に砕くのだが、明雄さんによると細かくしないと養分は取り出せないという。
そして、明雄さんが用意したものは樽に入れたきれいな井戸水。
きれいな水にくず粉を入れると・・・あっという間に水の色が茶色に変化した!!
実はこれ、もみ洗うことで根の養分を取り出していたのでした。


しぼった根はというと、くず粉には必要なくなるのだが、これに興味を示したのはこうめ。
そう、ヤギにとって木の根は大切な食材でした。
一方、樽の中の水は、二日間おいておく間に大きな変化が生まれることに。
実は葛の根に含まれたくずデンプンが溶け出すとゆっくり樽の底に沈んでいき、たまったものがまさしく葛粉となる。
太一「もっと白いものかと思ってた・・・。


取り出したデンプンは厚さ3.5cmの重さ400gだが、白いデンプンの底にはデンプンの粒子より重い不純物がまだのこっているので、次なる作業はこの汚れを取り除くことである。
まだまだ続く葛粉作りは、ここからが大切になっていくという。
不純物を取り除いた葛デンプンは再び井戸水に入れて溶かすことで徐々に汚れが落ちて純度の高い葛粉になっていく。
水に溶かして精製する作業を繰り返すこと3日間、澱粉にはある変化が!!
達也「かたくり粉っぽくなってきた。」
ここまできたらあとは最後の工程となる乾燥の作業に入る。
保存用としても使えるように1ヶ月間風通しのよいところで乾燥を待つことに。