太一「ちょっとだけ行ってみない?」 どうやら、だん吉を置いて先に山形県入りをもくろんでいる様子。 太一と長瀬は、せーので山形入りをしようとする。 太一・長瀬「せーのっ!!」 しかし、次の瞬間山形入りをしているのは太一だけだった。 悪いと思ったのか、すぐに置いてきぼりのだん吉のもとへと向かう太一であった。 そして、仕切りなおしてだん吉とともに山形入り。 2 人は、さらに先を目指して南下していく。
スタートから3時間、42kmを走破して山形県酒田市。 最上川沿いを走っているだん吉の前方に、何かを見つける太一。 それは、川原を一面覆いつくす鳥の群れ。 ここ最上川スワンパークでは白鳥に餌付けができる。 詰所で餌を買っていざ白鳥のもとへ、しかしその大群のほとんどが白鳥ではなくウミネコである。餌をまく太一には、白鳥の姿が一向に見えない様子。 太一「白鳥どこ?」 すさまじい鳴き声の中、太一は叫ぶのであった。
ソーラーパネルにウミネコを乗せて出発、最上川を渡り、先を目指す。 ここも芭蕉が通った奥の細道、彼はここでも歌を詠んでいた。 “五月雨を あつめて早し 最上川”。 この日のスタートから5時間30分、83kmを走破して山形県温海町。 バッテリーも残り少なくなってきた。 空からはあられが降り、気温は1℃まで下がっている。 このままではバッテリーの性能が落ちて距離が伸びない。 目指す新潟県もまだ遠い。