城島「いい町だね、ここは」
山口「うんいいよー、人もいいし」
そしてもちろん、見渡す海とそびえる山がとても美しい能登の自然。
奇岩奇礁の多い能登半島、落石などに注意を呼びかける警告標識を見受けることもしばしば。それはすなわち、自然の力が偉大であるという証拠でもある。
今日はなんだか寄り道の多いだん吉ですが、たまにはこんな旅もいいもので、天気も晴れて気持ちも晴れる旅路には、どうやら新しい出会いや発見が付き物のようです。

そんな二人に訪れた出会いは、旅にかかせない味覚の工場。
“天然塩工場”と書かれたその場所には、なにやら作業をしている方たちがいらっしゃるようで、ちょっとお話をお伺いしてみると、
おじさん「昔からですねぇ」
ここは600年以上も昔から続く揚げ浜式製塩法を受け継ぐ製塩工場、砂にまいた海水を天日で乾かし、その砂ごとさらに海水で煮詰めて塩を取り出す製塩法。
たいへん手間のかかるこの作業だが、この製塩法でできる味わいある塩は料亭の料理人をもうならせる味の決め手となるのだという。

ぜひ味わいたい能登の塩。だが、その製塩法を体験してみればさらにおいしく感じるに違いない!
煮詰める作業を手伝うと、その作業を思った以上に重労働。
伝統を受け継ぐのは楽なことではない、だからこそ素晴らしいものが出来上がるのだ。
それを実感した二人に、おじさんからこの塩の一番おいしい使い方を教えてもらった。それは塩を煮詰めている大鍋にそのまま生卵を入れてゆでるというもの。
味わって食べるその味は、ほどよく塩の利いた絶妙の塩梅。
極上の天然塩をわけてもらい、磯の香りをたずさえたソーラーカーはさらに先を目指す。