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せっかく雨に恵まれたものの、考えているうちに雨はやんでしまった。
しかし、今降った程度の雨ではどちらにしろ映すことはできないと
判断した二人は、さらに詳しく雨の降る地域を絞るべく、
沖縄の天候に詳しい中川さんに協力を依頼した。
中川さん「あの辺がこれから降る可能性がありますね」
と指差す方向は小高い丘の頂上付近。
目指すは多野岳の頂上だ! |
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頂上への道中、さらに頼もしい助っ人が加わった。
それはカエル計10匹。
雨が降る前、湿度があがると鳴きだすと言われる彼らならば
雨に近づくにつれ大合唱を始めるに違いない。
オープンカーの向かう先には黒ずんだ厚い雲、
そしてなんとカエルも鳴きだした!
しかし多野岳の頂上が近づいてくるが、どうにも晴れ間に恵まれてしまう。 |
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ここで中川先生のご意見をうかがうと。
中川さん「もうこの時間なので海の方が可能性が高いですね」
それは、海水が熱しにくく冷めにくい性質を持っているため、
日中に暖められた海水が日没後も上昇気流を発生し続け、
上空に雲を作るためだという。
いわれてみればもう日も傾き、山を下りるころにはすでに
月が顔を見せていた。 |
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