雨を避け、温度の調節をするため作られたビニールハウス。
その中で4月に蒔いた種が、土を押しのけ無事に芽を出していた。
達也が選んだこのメロンは、「モナミレッド」という品種。
しっかり育ってくれれば、夕張メロンと同じオレンジ色の果肉を見せてくれることになる。 早く出会いたいオレンジ色と甘い香り。
1日1日積み重ねていき、無事美しい姿を見ることができるでしょうか。

5月、種まきから1ヵ月後。
ビニールハウスでは、メロンを定植するための「うね作り」にとりかかっていた。
乾燥を好むメロンのために、こしらえるのは水はけをよくするための高いうね。
元気においしく育ってもらうためには欠かすことのできない作業だ。
すると明雄さんが、黒いビニールを持ってきた。
このビニールを地表面に密着させて敷き詰めるようだが・・・。
これは繊細な「マスクメロン」のことを考えた、明雄さんの提案だった。

黒いビニールは、土の温度を高め、土壌水分の蒸発を防ぐ「マルチング」といわれるもの。地温保持と水分調節が大切なメロン作りには欠かすことができないものだ。
また、このマルチングを施すことで、雑草が生えない土壌が固まらないなどのメリットもある。 うね一面にマルチをかぶせたら、一定間隔に穴をあけて苗を定植する。
国分「元気に育ってください。お願いします!」
根を傷つけないように丁寧に定植する国分、その願いは届くのだろうか?