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早めの対策が功を奏し、一度はなぎ倒された長丈米も見事に持ち直した。
そして9月。男米にははやくも実入りの気配が。
こちらは誠順調に育ってくれているようだ。一方、長丈米はというと、ようやく穂が垂れ始め、こちらも一見順調に見えたが・・・
山口「あ〜、それ全部やられたんだ・・・」
明雄さんが見つけたのは、稲に巣食う虫たち。
じつは、風の対策としてヒモで束ねたことが仇となり、
密集した長丈米の葉に虫たちが集まってしまったのだった。 |
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しかし、これも早めの発見によって、対策を講じることができた。
いつもお世話になっている無農薬農薬で、あえて虫たちのお食事を邪魔させていただく。
そして虫の被害も最小にとどまり、ついに収穫も間近となった10月のこと・・・。夏の魔物は季節を変え、さらに規模も大きくなって帰ってきた!
台風22号。今年発生した台風のなかでもトップクラスの大きさと被害をもたらしたこの台風。その真っ只中、保原は田んぼの前に立っていた。
明雄さんとともに、長丈米を囲むロープを締め直す保原。
その顔からは不安がにじみ出ているが・・・・。 |
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翌朝、男たちが田んぼに駆け寄ると、
不安が見事に適中した格好になっていた。
明雄さん「起こさねぇとダメだな。下の方がダメになっちまう!」
このままではせっかく実入りまでした稲が台無しになってしまう。
すぐに対処に乗り出す保原、まず田んぼにクイを打ち、横に竹棒をはわす。
そしてそれに立てかけるように倒れた稲を起こしていく。
いままでの米作りでは経験のないこの事態に、「稲作の常識が通用しない」という長丈米の注意事項を身にしみて実感する保原であった。 |
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