そして迎えた夏も盛りの8月上旬。
自然の力をめいっぱい取り入れたアワ・キビは、この暑い季節にこそ大きな生長を見せる。 種まきから3ヶ月、アワは立派に1m50cm。
さらにキビは、それをも上回る1m70cmの見事な生長っぷり。
そして、順調に出穂を迎えたアワとキビに太一は、
国分「すげぇ!はじめて見た!!」
アワの穂は、まるでキツネの尻尾のように束なっているものだった。

キビも負けじと出穂となり、青々とした稲穂に似た穂をこさえた。
国分「こんな土でも、こんなに大きくなるんだね!」
土から伸びたアワ・キビを見上げる太一。
国分「もう僕の身長なんてとっくに越しちゃってるさ・・・」
秋を迎える頃には、この緑が一面金色へと変わるはず。
明雄さん「土が生まれ変わるのはこれからだ!」

土が作物を育て、また作物が土を育てる。
そんな自然のサイクルを実感するアワ・キビ作り。
だが、自然相手の農業は、いつもうまくいくわけではない。
それを思い知らされたのが、8月下旬の大型台風の来襲だった。
出穂を迎えたばかりの長丈米が横たえてしまった暴風吹き荒れる台風に、村で一番背の高いアワ・キビは耐えられるのだろうか!?