事の顛末を見ていた達也も一安心したとき、
家の前に一台のトラックが止まった。
そして男が1人、車から降りておもむろにぬいぐるみごとフトンを持ち運び出したのだ!そのフトンには、よく見ると「回収お願いします。」の張り紙が。
山口「やべっ、ちょっと・・・!」
しかし、手早く作業をこなす回収員はトラックの荷台にフトンと犬のぬいぐるみを積んで走り去ってしまったのだった。

大好きな友達であるぬいぐるみが去っていく様子を見つめていた少女は、
今にも泣き出しそうな表情で達也を見つめている。
それに応え大きくうなずいた達也、自分のトラックに乗り込み回収車の後を追う!このまま追走すれば信号で止まったときに追いつけると考えたのだが・・・。時刻は12:00。
なんと、今日も変らず少女を癒そうと、ぬいぐるみがトタトタと動き始めてしまった!

山口「やっべぇ!!」
このままでは自分で荷台から落ちてしまう!
悠長に車が止まるのを待つわけにもいかないこの状況、
なんとか車を止めずにぬいぐるみを救い出す方法はないか!?
そのとき、達也の脳裏によぎったあの光景・・・。
台車に乗り、ジュースをキャッチした自分のように、
動く車の下にうまく入り込めれば・・・
山口「これだ!!」