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2004年8月、昨年は天候にも恵まれて、トマト、きゅうり、なすの夏野菜は大豊作。
となると、ひょうたんにも期待がさらに高まり、百成は19cmの実。ほぼ大きくなる生長時期を終える頃だった。
山口「デカッ!!」
そして、デカイやつがいた。この夏の暑さでぐんぐん育った筑波一。
こちらも、成長期はほぼ終わり、ここからは最も大切な皮が堅くなる成熟期へと入る。 |
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1度目の栽培では皮が完熟しなかった。ひょうたんの皮の中でリグニンという成分が働きだす時期。竹が堅いのもこのリグニンの働き。ひょうたんは外側から表皮、果皮、柔組織、種の構造で成り立ち、皮が堅くなるのは果皮の中に含まれるリグニンの働き。リグニンは生長と共に細胞と繊維を担うセルロースの骨組みをがっちりと固めるセメントのような働きを持つ。
この働きがひょうたんの皮を堅くする。
リグニンが働きだす成熟時期。これがもっとも大事な時期。 |
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リンダが日に日に成長する生後2週のこの頃、ひょうたんも成熟し、日射しにも恵まれて、実の完熟は近いと思っていた。
しかし、台風が多かった昨年。それは、ひょうたんにとって最も大事なこの時期にやってきた。
まだ完熟していない実。重みでツルが切れてしまう可能性がある筑波一は、さらしで布で補強。その晩、台風18号がやってきた。夜になっても止まない強風。一晩中それは続いた。 |
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