山口もエンジンを手に工場へ戻り、二人でのロケット作りが始まった。
国分「自分の身長は超えてもらいたいよな・・・」
紙管を切り、先端部の形を整えて徐々にそれらしい形となってきたダケット1号。
ダックとロケットを合わせてダケット1号と名付けられたこの機体に、アヒル隊長とミニカメラをセッティングして、僕らのロケット第1号が完成した!

山口「なかなかのコンディションだよ」
風もなく天候に恵まれた発射台付近。広い平地の真ん中にダケット1号が据えられ、山口と国分は発射ボタンを手に遠くから見守る。
山口「さぁ!きたよっ!!」
そしてカウントダウン!
山口・国分「5!4!3!2!1!発射―ッ!!」

国分「おおーッ!?」
勢いよく噴出したエンジンだったが、機体は80cm浮いただけ。
発射台を抜け出すのが精一杯のダケット1号。これはやはり失敗なのか。だとすればその原因はなんだったのだろうか?
山口「やっぱ単純に重さでしょ・・・」