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木々赤く染まる昨年11月。
村に作りたい鉄砲風呂、その準備作業は近くの山で。
乾燥終えた丸太を製材し、均等のサイズに切り揃えれば幅20センチ、長さ80センチのヒノキ材が完成。
これを使っての桶づくり指導してくださるは桶職人鴫原さん。
木桶なら全て手作業というシギハラさんは直径2メートルの風呂桶までこなすこの道40年のベテランである。 |
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桶はまず、側面となる側板を19枚。
2つの円形とそれを結ぶ直線状につくり、それらを竹の釘でつなぎ、タガで締め、最後に底板をはめ込む。
正確性を求められる桶づくりの第一歩は、まず専用のカンナを使いこなすこと。
丸く凸の刃をもっているカンナで内側を、凹になっているカンナで外側を削り、丸みのある板を19枚作ってゆく。
最終的にはこれらを組み合わせることで綺麗な卵型になるはず。 |
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さっそく挑戦する達也と太一だが、カンナが木に引っかかってしまいなかなか思うように削れない。
名人いわく「押し付けるように」とのことだが、どうしても途中で削りが途切れてしまうのだ。
しかしまだまだ始まったばかりの風呂作り、誤差があっては即水漏れにつながってしまう。
さらに板同士のつなぎ目も細かくやらなければこれもすぐ水漏れの原因となる。
寸分の誤差もないよう慎重に図面と見比べながらカンナで削りを入れてゆく。 |
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