そこで、安部は近隣の白炭職人のもとへ。
地元の樹木を使い、石窯で白炭を焼いている井堀さんを訪れた。
ここでは、ナラの木を使って白炭を焼いているという。であれば、村でも出来るのではないか。続く問題は、炭を作る窯。
1000℃以上もの高温を必要とする白炭はいままでの窯では作れない!
ならば、陶器を焼いた登り窯でなら可能ではないかとの事。


材料も窯もなんとか白炭作りに使えるとわかり、早速、村の里山で材料探しから。狙うは黒炭づくりでも活用したコナラを使うことに。
炭木に適するのは樹齢20年ほどの幼木。白炭で焼くには直径20cmの木を使う。
山口が切り出した木は、期待通り材質は締まっていて問題なさそう。
しかし、炭木にするには、幹の乾燥具合が重要。伐ったばかりのコナラは水分が多くこのままでは使えないとのこと。そこで、1〜2週間寝かすことに。

その後、村は猛暑続き。葉の枯れ具合から樹皮表面の乾燥具合は進んでいそうなコナラ。
井堀さんのお墨付きも頂いて程よく水分が抜けた様子。
これでようやく材料の下準備は整った。
後は、窯の問題。村の登り窯で白炭を焼くことはできるのか?