今年こそはと意気込んだ2004年。
男米は順調な生長を見せてくれた。
しかし、不運にも今年は台風の当たり年。
病気には強いが、長丈米は風に弱い、そこに冷夏、イノシシと重なる災害。
災害に対する備えと来年の豊作への祈りを込める。

年は変わり2005年。
去年の豊作への祈りをかたちにするため、取りかかった半鐘作り。
この道42年の鋳物士、菅江さんの指導のもと山口考案の図柄を刻み込む。
できた型に銅を流し込む山口と国分。
冷えるのを待ってとりだした半鐘は、図案通りの村長と、少しかけた北登のしっぽ。
完成した見事な半鐘を火の見やぐらに取り付け、豊作を祈った。
祈り通じて大収穫となった男米。
来年への期待も広がるのだった。

2006年、実り豊かな男米を使ってはじめた酒造り!
造り酒屋に男米と村の井戸水を持ち込み、男米で仕込んだ麹を混ぜ合わせ発酵させる。
布の袋を絞り集めた白く濁る酒。
甘みのある男酒は絶品!新たな豊作を願うのだった。