ガラス工芸作家の村山先生に聞いてみると、やはり透明なガラスは難しいという。
なぜなら透明な板ガラスをつくるには、巨大な施設が必要!
手作りでつくるならば!と、先生が提案してくれたのは、クラウン法!
丸いガラスが連なったステンドグラスのようなクラウン法のガラス。
ロンデル窓とも言われ、中世以降のヨーロッパで盛んにつくられていたという。

この方法なら村でもできる!
クラウン法での製作が始まった。
まずは原料となる村の砂を採取!
だが以前のガラスも村の砂を使い、緑色のものになってしまった。
どうにか透明に近づけることはできないか?

そもそもガラスの主成分は砂の中の珪素!
そこに不純物である砂の中の鉄分が、ガラス生成の際に緑色を出す原因!
しかも村の砂には鉄分が多く、透明なガラスづくりには向かない。
そこで登場、磁石!
磁石を使って鉄分を取れるだけとった村の砂!
透明なガラスになってくれるのか?