一方、長瀬は強力な助人となる荒俣宏さんと共に食材探し。
荒俣「大森といったら、海苔ですよ!」
と断言する荒俣さんの言うとおり、大田区大森には海苔問屋が数多く点在し、全国の海苔流通の拠点となっている。
今でこそ埋め立てによって、広く陸地にされてしまった大森の海であるが、かつてそこには、のり網が多くあり、海苔の発祥地、海苔の本場として知られていた。

そんな大森の海でかつて捕れていたのが、浅草海苔。
現在、栽培される事は無くなってしまった浅草海苔であるが、「大森ふるさとの浜辺公園」。
しかも当時とほとんど変わらぬ海岸線の場所にて再び栽培され始めたという。
その事を海苔問屋の方より聞いた長瀬と荒俣さんは、早速そこへ向かい、分けていただくく事に。
太田区と海苔問屋、漁師さん、当時の生産者の方々、他の方々が子供達の環境学習になればと、約45年ぶりに栽培を復活させたというその貴重な浅草海苔には、江戸の味と香りが詰まっていた。

しかし、摘んだだけではまだまだ浅草海苔にならずと、長瀬と荒俣さんが向かった先は、「大森海苔会館」。
飛行機包丁という道具を使い、「とんとんとん」と細かく、そしてリズミカルに浅草海苔を切ってゆく。
細かく切り終えた浅草海苔を、ザルの上の枠内へと流し込み、それを天日の当たらぬように干したなら、ついに完成!