そして、15分後。
すっかりリラックスしてきたツキノワグマの赤ちゃん。
城島を母と認めてくれたか、いつしか鳴き声も甘くなり。
だんだんと、眠りの状態へと。
そして、
城島「ようねてくれたなぁ。」
巣穴に入ってから30分、ついに寝入った赤ちゃん。
その姿を見守る城島の眼差(まなざ)しは、紛れもなく母親の眼差しであった。

一方、静岡県、富士サファリパークにやって来た太一。
太一「かわいいー!かわいいなぁー!」
と感動の対面を果たしたその相手は、ライオンの赤ちゃん。
まずはたっぷり遊んであげて、満足させることに。
遊び始めるも、ライオンの本能に一度火がつけば、遊びといえど、なんでも全力投球。
程よく疲れたところで、やさしく眠りへと誘う。

ライオンの母親は子供の体を綺麗にしてあげる際、舌でやさしく舐める。
程よく湿らせたタオルがその感触に似ているという事で、太一は、赤ちゃんをタオルで撫で撫で。
すると、赤ちゃんは、さっきまで元気満点に、はしゃぎ回っていたのが、嘘のように落ち着きだす。
飼育員「ちょっと暗めの方がいいですねぇ。」
というアドバイスに従い、暗めの部屋へと移動。
はじめこそ、ピョンピョンと跳ね回り、あり余る元気を持て余していた赤ちゃんであったが、15分後。
次第におとなしくなり始め。
さらに15分後。
太一の脇で横になると・・・。
うとうと、うとうと。
そして、ついに赤ちゃんは、
太一「寝たねぇ。安心したんだねぇ。」
と、太一の優しさに包まれながら、深い眠りへと落ちていった。