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海岸に吹く風の風向きを見るために、イルカ型の風見鶏を観測台に設置することに。
風見イルカは、鉄の棒にベアリングをつけて固定し、赤い反射シートを張ったヒレを本体に対して十字につける。尾が風を受けると風が吹いている方向に向く。
その風見イルカを設置する観測台は、竹を組み、ロープで縛って土台を組み、浮力をつけるためのペットボトルをつけて固定し、浮力がついたところで上に板を打ちつけ、大人4人が立って歩けるほどに作った。
これをイカダの横に配置して完成。
「風が北に変わったら注意だな」 |
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観測台が完成したところで、再度海底を調べてみると、2週間前はイカダの下、およそ3m程の範囲にしかなかった硫黄酸化細菌が、新しく設置した観測台の下まで広がり、10m程にまで広がってきていることが判明。
つまり、それは海底の貧酸素化が進んでいることを示していた。 |
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さらに調査を続ける。
次は、柱状採泥器という海底の泥を採取するための道具を使い、海底の泥の様子を調べてみることに。
ヘドロの上に繁殖する硫黄酸化細菌をアクリル採泥器で採取すると、
「あきらかに砂ではないな」
「やっぱり硫黄の臭いしない?」
その白い採集物や臭いはまさに硫黄酸化細菌の特徴。
「この硫黄の臭いが干潟でしたら青潮が来てるってことですね」
と、木村さん。 |
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