酸欠状態になっている干潟になんとか酸素を供給しなければ。
海中は、植物プランクトンの光合成や、雨・風の水面への衝撃で生じる水流などにより酸素が供給される。
そこで、アサリをもっともよく発見している場所を集中的に酸素供給することに。
ポリバケツと竹などで作ったエアレーションシステムを作り、海中に酸素を供給する。
「これでどこまで変わるかな」

台風で心配なのは、暴風と高波。
「何もやらないよりやったほうがいい」
ということで、板を杭で打ちつけ、波を防ぐことに。
船で引き波を起こし、実験してみると、杭で立てた板は波のうねりの力ですぐに抜けてしまう。
干潟にも大量の波が襲い、
「干潟が大変なことになってる!」
この状況、なんとかせねば。

そして訪れたのは、東海大学海洋学部の田中教授のもと、人工的に波を起こし、様々な水理実験に使用される小型二次元水槽を使用させていただき、波について実験。
波の持つエネルギーは波高の2乗。波が高ければ高いほど波の持つ力も大きくなる。
そこで考えられるのが、波の伝導を止めて消波する方法。
ただし、波消しブロックは重すぎる為、ヘドロの蓄積されたDASH海岸では沈んでしまい、使えない。