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そこで、斜面スリットケーソンを参考にすることに。
これは斜めになった全面に複数の穴があり、波のエネルギーを吸収する役割がある。
この斜面スリットケーソンを干潟の潮の満ち引きに合わせ上下稼働する木製の浮き消波堤として設計し、干潟から1.5mの距離に設置。
再度、船の引き波を起こし、その効果を試してみると、結果は上々。
これなら、台風の猛威から干潟を守れるのか? |
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そして、ついに台風が襲来。
その日、未明から強い雨が降り続け、午前7時過ぎにいよいよ暴風域に突入。最大風速20m/s 波高は推定50cmの強い南風と波がDASH海岸に襲いかかる。
その1時間半後には当日最大瞬間風速28.5m/sを記録。
斜面スリットケーソンが崩壊してしまった。 |
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正午には台風が過ぎ、台風一過となったDASH海岸だったが、台風18号の被害は思ったよりも深刻だった。
もともと閉鎖的で内湾に位置するため、大きな波が起こりづらいDASH海岸だが、今回の台風18号は予想外のコース、強さで海岸を襲った。
台風の上陸に伴う吸い上げ効果による高波が発生。
さらに、狭い事で反射波が発生し、ぶつかって反射しあった波同士によりかなり複雑な水流となって、DASH海岸を襲った。 |
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