ナヤシが終わり次は、クロメの作業。
通常は機械で行う作業で、かぶれる危険があるという。
そこで、物々しい装備で万全の漆対策。
湯の中に漆の入ったボウルを入れ、水分を蒸発させることにより漆の透明性が増す。
と、ここで…
城島「大丈夫なんですか!?」
秋葉さん「私たちは大丈夫なんですよ」

直に漆を触り、状況を確かめる秋葉さんに驚く城島。その道40年の秋葉さんならではの達人技であった。

クロメを行うこと2時間。
全体がチョコレート色になった所で作業を終え、和紙と木綿の布で濾す。自分たちの手で集めた貴重な漆、布に残ったものも無駄にせずやっとこを使い、最後の一滴まで絞り出す。
果たして、無事に明雄さんの傘寿を祝うことが出来るのか!?

絞り切った漆の中に含まれる泡が消えるまでの間に、箸の木材探し。塗り箸に適している1年以上乾燥させた木の中から達也が選んだのは、硬くて緻密なヤマザクラ。
達也「良さ気だな」
試しに、斧で割ってみると中も硬く引き締まっている。