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振り返れば2000年の夏、荒れ放題の土地から始まった村づくり。
そこに潤いと生き物達を呼び寄せるきっかけともなったのが…
城島「ここに田んぼ作らへん?ここ良いやん」
役場前に広がる300坪の土地を活かした水田づくり。
水田を維持させるには、実りの秋までの半年間、大量の水が必要となる。
そこで村の東側の高台に溜め池をつくり、地下水と里山からの水を一旦溜め、高低差を利用して田んぼへ送り込む事に。 |
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溜め池づくりは、ショベルによる深さ1mの掘削(くっさく)から始まった。
地下水の層を堀り当て、水が上がってくるのを待ちながら送水用の太い管を立て、さらに里山から沢の水もひく。
溜め池に水がしみ出て4日目、待望の水の確保完了。
いよいよ、溜め池から、米づくりの命の水が送られる。
水が均等にいき渡り、しっかり水平にならされた事が確認。
その頃、田んぼ脇の洗い場で、初めて水辺の住民と出合った。 |
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初めて見つけた水辺の生き物は、元々この地に棲んでいたと思われる、サンショウウオ。10年来の付き合いの1人でもある。
完成したばかりの溜め池でもモリアオガエルとの最初の出会いがあった。
そして迎えた初めての田植え。
城島「田んぼや田んぼ、僕らの田んぼ」
念願だった水田にも無事苗が植わり、今後この水田が米の実りだけではない、里山の恵みをもたらす事となる。 |
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