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カエルやイモリが増えることで、やがて、シマヘビ・ヤマカガシが棲みつくようになるという。
そして、村に出現したのは、猛毒を持つ、マムシ。
人が咬まれる可能性も高いということで、まず、網で捕獲。
手慣れた明雄さんは咬まれないよう頭を抑えつつ、慣れた手つきで確保。
よく見せてくれた。今では名台詞となったこの言葉…。
明雄さん「これがマムシと言うもんだわ」
大きなシマヘビが出た時も、やんちゃな80歳は、先手必勝。
溜め池一帯は早い速度で生態系を確率し、拡げていく。
今後はヘビを狙ってオオタカなどの猛禽類・カワセミなど野鳥も集まる。 |
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こうして田んぼをきっかけにカエル池、溜め池と生態系を拡げつつ、今年春、里山奥の沢で発見した新たな拡がり。
雪融けともに垣間みれたのは、初めて見るタゴガエルの生態だった。
しみ出す沢水の脇に、産んで間もないタゴガエルの卵。
発見から、数日でオタマジャクシのような形になり、尻尾も見えた。
ここからひと月弱で成体になるという事は
達也「オタマジャクシに成る所見たいな」 |
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その日の夕方、その生態に一際興味を抱いたのは礼斗だった。
深夜をまわり、卵の中で所狭しと一気に動きが激しくなり、やがて、待ちわびた一匹に変化が…。
両生類特有の外鰓(がいさい)と呼ばれるエラ器官がふ化後に備え、僅かに発達する。
明け方にようやく卵からふ化。産卵から20日目だった。
成長と共に白い卵黄部分は縮まり、やがて腸の内部に吸収される。身体が白いのは髪の毛と同じメラニン色素によるもの。
オタマジャクシのこの時期は黒い色素はもたない。
やがて、2匹目、3匹目と続き、1つの塊から10匹程のタゴガエルが確認できた。 |
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