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そこで、まず達也が向かったのは、横浜市の瑞穂ふ頭にそびえる、高さ118メートルの横浜市風力発電所・ハマウィング。
風を受けて回るこのプロペラは、一定でない風に対応してプロペラの角度を変えているのでは、と予想。
そこで、受ける風の強さによって角度を変えるブレードの構造を利用できないかと考えた。
ブレードの角度が変わるのは根元から。それを確認するため、ハマウィングの内部へ。そこには、全長74メートル 垂直に上へとのびるハシゴが。プロペラの根元まで行く手段は、これを登る以外にない。
達也「この状況を(城島に)伝えたいなあ…」 |
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登り始めて30分後。達也は、地上78メートルの半ば、地上40m。13階建ての建物の高さにいた。
さらに30分。ようやく地上78mのナセル(発電室)に到達。
そこから地上80メートル地点へ。まずは、外に出て風を受けるブレードを確認。間近で見るブレードは…
達也「羽根はフラットだな」
固定ピッチプロペラのシゲコプターとは違い、ブレードを根元から回転させて翼面の角度を変えるため、翼面自体のヒネリは小さい。
つまり、新たにつくるプロペラも、ヒネリの小さいものでいい。 |
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ブレードを回す構造は、その根元にある。
円柱形のブレードの根元が、それぞれ独立して軸にジョイント。
そのジョイント部ごとブレードを回し、翼面の角度を変えている。
つまり、根元を円柱形に。引っかけ溝をつければ角度も変わり、抜けることもない。
達也「こういう単純なことだ」
同じ原理をシゲコプターの可変ピッチプロペラにも応用できる。
ヒネリの小さいブレードと溝の入った円柱形の根元。
さっそく城島がそのブレードの製作に取り掛かる。 |
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