一方、九州の達也は、熊本県合志市。
一帯は、阿蘇山噴火による火山灰性腐植土が広がり、通気性、排水性に優れた穀倉地帯。水源がなく、稲作ができなかったこの地域で、昔から盛んだったのは、さつまいも栽培。
そんなさつまいもを使った伝統のスタミナ料理は、あんもちだご汁だという。

早速、さつまいも農家の方に作り方を教えていただく。
茹でたさつまいもをつぶし、黒糖を混ぜ、あんを作る。
かつては黒糖製造も盛んだった。
さらに、さつまいもに小麦粉を混ぜた皮(生地)を作り、あんを団子状に包む。人参、大根、里芋などの野菜と一緒に、味噌仕立てで煮込んで完成。
畑仕事のおやつに食べていた団子の残りを、夕食としたことが始まり。
大量に汗をかくことによる、カリウム不足は夏バテの原因ともなる。
そのカリウムを、さつまいもで補うスタミナ料理。
そのお味は?
達也「うまい!塩気の汁と甘味が合う!」
夏の暑い時期に熱い物を頂く、これも夏を乗り切る先人の知恵!

その頃、東北の松岡は、岩手県釜石の海沿い。
松岡「海のもの欲しいね」
三陸沖は、世界三大漁場の一つで、カツオ、サバ、サンマなどの定置網漁で知られる。
そんな海のスタミナ料理を求めて、釜石漁港へ。
そこで漁師さんに話を伺うと、チャガマなるものがあるらしい。
松岡「チャガマ!?」
聞きなれない名前だが、その正体は!?