その頃、達也チームは長瀬チームを再逆転、29マス目!
“麹町おてつ牡丹もち"について、和菓子屋・一元屋で聞き込み。
どうやら“おてつ"とは、人の名前らしい。
近くの洋食屋にあるかも知れないとの情報をもらい、洋食レストラン「青山からす亭」にたどり着く。
すると、今はなき“おてつ牡丹もち"を店主の古屋ご夫婦が、文献を元に復活させ、販売していた。
当時、麹町の茶屋に「お鉄」という美人の看板娘がおり、旗本弟子が殺到したことが名前の由来。
玄米を用い、餡・ゴマ・黄粉の3色牡丹もち。
達也「新しい食感!玄米の食感が残ってますね」

一方、長瀬チームは、30マス目の“堀江町錦うちわ"。
堀江町は、現在の日本橋小舟町。江戸時代、団扇(うちわ)問屋が軒を連ね、「団扇河岸」と呼ばれた。“錦団扇"は、一本の竹から作り、著名な浮世絵師の錦絵を使用。
今は1590年創業の「伊場仙」が一軒残るも、錦団扇は売られていない。
そこで団扇職人を紹介して頂き、当時と同じ方法で作ってみる。
長瀬、スジはなかなかいいが、団扇づくりには手間が必要。
最後には、和紙を貼るへり付けという難しい作業も待っていた。
やっとのことで団扇を完成させるも、時間を忘れて没頭していた…

その頃、達也チームは、33マス目の“谷中しょうが"。
実物を探して、台東区の谷中銀座商店街で聞き込み中。
新ショウガが育ち始めて2〜3cmになった時に葉をつけたまま出荷される葉生姜。谷中はかつて、葉生姜の名産地だった。
現在では、生産する農家もなくなり、名前だけが残っているというが、商店街の魚屋・冨じ家の畔田さんに話を聞いていると…
畔田(あぜた)さん「つくってるよ」
なんと、“谷中しょうが"を個人的に栽培していた!
ひと房分けて頂き、かじってみると、
村上「いっぱい噛むと、徐々に辛なってきますよ!」